パニック障害の方でも妊娠、出産、育児をしている人はいますので、「パニック障害だと妊娠や育児はできない」ということはありません。

ただし、精神的に普通の状態とは言えませんので、妊娠や育児の際のリスクはあります

リスクについて、いくつか考えてみましょう。

1.治療薬を飲めなくなる

妊娠した場合、医師の判断で、パニック障害の治療薬を飲まないように(または減らすように)指導されることがあります。
薬の服用を止めると、パニック障害の症状が悪化することがありますので、辛い状態となるかもしれません。

2.そもそも妊娠しにくい

パニック障害になると、精神的に不安定なことが多くなり、それによりホルモンバランスが乱れがちになります。
そのため、通常よりも妊娠しにくい傾向があるといえます。

3.環境の変化

妊娠するという環境の変化は、精神不安定につながりやすいものです。
つまり、妊娠中はパニック障害を発症しやすくなると考えられます。

ただし、少ない例ですが、妊娠したという嬉しい気持ちがきっかけとなって、パニック障害の症状が軽くなったというケースはあります。

4.育児放棄の危険

パニック障害の症状によっては、育児をきっかけに、子供に暴力を振るってしまったり、子育てを放棄したりする可能性があります。

また、パニック障害は「うつ」症状を伴うことがあります。
「産後うつ病」が発症しやすくなるかもしれません。

自分一人だけ育児を頑張ろうとすると、パニック障害の症状が悪化する恐れがあります。
育児は、夫や両親など家族の協力が必要です。