パニック障害の治療には、薬物療法(薬による治療)と精神療法(心理療法)があります。どちらか一方のみ用いるということは少なく、両方を使って治療をするのが一般的です。

パニック障害の精神療法として「認知行動療法」という治療法がよく行われています。認知行動療法は、薬物療法と同じ程度の効果があると認められている治療法です。

認知行動療法とは、パニック障害が起こる要因を克服するための治療法です。

パニック障害が起こる要因」とは、例えば

  • 人ごみを歩くのが苦手だ
  • 電車やバスに乗ろうとすると不安になる

などといったことです。
このような要因を克服するための行動をします。

曝露(ばくろ)療法

(例1)人ごみを歩くのが苦手な場合、まず人ごみの少ない図書館や静かな場所などに出掛けて、人のいる雰囲気に慣れます。徐々に外出範囲を広げ、人のいる雰囲気や人の多さに対して心と体を慣れさせていきます。

(例2)電車やバスに乗るのが苦手な場合、まず改札やバス停まで行くところからスタートします。そして徐々に電車やバスに乗れるようにしていきます。

以上のような認知行動療法を「段階的曝露(ばくろ)療法」といい、広場恐怖に最も効果のある治療法とされています。

認知療法

「また発作が起こるのではないか」という予期不安については、最悪の事態を予想して不安を感じてしまう「くせ」を自覚し、「そんなことは起こらない」などと自分に言い聞かせるようにする治療法があります。
これを「認知療法」と呼んでいます。

認知行動療法は、継続して続けることで苦手意識が薄らいでいきます。
ただし、簡単ではありませんので専門家の指導が必要です。計画的に継続して行う必要があり、根気強さが欠かせません。