運動によって対人恐怖症が治るかどうかについては、完治するとは言い切れませんが、改善する可能性はあります。

対人恐怖症は強迫神経症の一種で、社会不安障害や社交不安症などとも呼ばれる精神疾患です。
精神疾患というと、一般的には心の病ということになります。
しかし近年では、神経科学の研究が進み、精神疾患には心の問題以外の様々な原因もあることが分かってきています。

つまり、対人恐怖症の人は、そうでない人と比べて、セロトニンという脳内物質が不足していることが分かってきたそうです。
セロトニンは神経伝達物質の一つで、不足すると精神的なバランスが崩れ、気分が不安定になると言われています。

このセロトニンの分泌を促す方法として知られているのが、太陽の光に当たることです。
朝目覚めたとき、太陽の光に刺激されて、セロトニンの分泌が始まります。
また、一定のリズムを刻む運動(リズム運動)も効果的です。

リズム運動とは、例えば、スクワット、ウォーキング、階段の昇り降り、自転車こぎ、フラダンスです。
特に、一定の速さで歩くことが効果があります。
一定の速さで外を歩くことで日に当たることにもなりますので、セロトニン分泌の効果が上がるでしょう。

天気の良い日にウォーキングをしますとセロトニンの分泌が促されて、対人恐怖症の症状の改善につながる可能性があるというわけです。